あさきち旦那のカメラブログ

使ってみたカメラやレンズのレビューなど。

家族や子供の写真を無理なく撮り続けるための最強ワークフロー

子供が生まれて早4年。

 

いまのところ、家族写真で最も重要なことは、

  • 撮り続けること
  • 持続可能な保存形式を選択すること

の2つだという結論に至っている。

 

当たり前といえば当たり前なのだが、これを滞りなく続けることの難しさといったらない。

なのでここにフォーカスする。

 

写真は撮ること以上に、前工程と後工程が大事だ。

 

写真を仕事にしているのならともかく、普通に仕事をしながら適切な運用を続けて行くのは本当に骨が折れる。

 

ということで、主に妻と子供を撮り続ける私が、今最も安定的に運用出来ているワークフローをご紹介したい。

対象は、カメラ専用機を家族のために購入した、またはこれから購入しようとしている方々だ。

 

 

マインドセットを見直す

全てはここからだ。邪念を振り払おう。

カメラはね、なんだっていいんだよ。(ただし、良い画が撮れるものに限る)

写真が撮れるカメラの種類は数多く存在している。フィルムカメラデジタル一眼レフ、ミラーレス、コンデジ、使い捨て、等々。

納得が行く画質が得られるものを選ぼう。

良い画とはなんぞや。

求めるものは人それぞれ違っている。

それは解像度かもしれない。色かもしれない。画角かもしれない。

カメラごとの画の振れ幅も写真の醍醐味だ。

高ければいいというものでは決して無い。

良いと思う味であればなんでも良い。

納得が行くものを選ぼう。

写真を撮り続けるにはお金がかかる事を認めよう。

お金を掛けずになんとかしようとすると簡単に運用が破綻する。

少しのお金をかければ一気に楽になる。

写真を取り続けたいと思うのであれば、そのために月々最低2000円+αの予算は確保しよう。

2000円はSDカード代 or (フィルム+現像代) とサービス利用料といったところだ。

αの部分はカメラ代+その他なので各々好きにやれば良い。

迷わないようにすることが一番大事

制約は目的を明確にする力がある。

制約は多ければ多いほど良い写真が撮れたりするものだ。

持ち出すレンズは1本。ボディも1台。多くても2つずつ。

保有する数も少なければ少ないほど良い。

人間は一日に出来る選択は限られているらしい。

人生は長い。

持っていったレンズやボディで撮れない写真はまた違う日に撮りにいけると割り切ろう。

撮りに行くまでにどんな写真を撮ろうか考えている時間が撮影力を鍛えてくれるかもしれない。

これはアマチュアに与えられた最大にして最強の特権だ。

屋内と屋外は分けて考えると気持ちが楽になる

家では一眼レフ。外では写ルンです

そんな組み合わせも面白いかもしれない。

全てを一つで賄おうとすると辛くなる場面は多い。

辛い経験を続けると、勝手に限界を決めて辞めたくなってくる。

人間の心はそんなに強くない。

楽しさを感じ続けることが大事だ。

場面ひとつひとつに自分のセットを定義してみたらどうだろう。

違う世界が見えてくるかもしれない。

私の場合は、屋内は35mm固定、屋外は中望遠を中心に、撮りたいものに合わせてカメラやレンズを変える今の形に落ち着いた。

RAW現像は老後の楽しみに撮っておこう

このワークフローの最大のポイントのひとつだ。

RAW現像は潔く捨てよう。

撮るときの設定はJPEG only or RAW+JPEGにして、

PCやスマホにはサクッと気に入ったJPEGだけを同期する。

RAWを同期してもいいが触ってはいけない。

もしかしたら現像したくなるかもしれないが、

それは自分の承認欲求が生んだ邪念だ。そう思って一旦忘れよう。

家族を撮り続ける上で重要なのは、現像ではない。ただ撮ることだ。

本当に暇すぎて死にそうになったタイミングか、アルバムを作る際に現像するぐらいで丁度良い。

一日一撮

必ず一日一枚写真を撮ろう。人はちゃんと毎日少しずつ変化している。

風邪で顔が少し腫れていたり、寝癖が凄いことになっていたり。

毎日見ていると気づかない変化に後から気付くことも出来るようになる。

今日はもう二度と戻ってこない。

男は黙ってONE SHOT

写真の上手さは正直どうでも良い。

連射は楽しい。

でも後から選別するのが苦行でしか無い。

どうしても一枚一枚の構図にこだわれなくなりがちだ。

そして殆どはゴミショットになる。

結果を焦ってはいけない。

写真は、待ちや溜めといった所作が有効に効いてくる。

セックスと一緒で、パッと終わらせるのは味気ないものになりがちだ。

写真を長い時間軸で捉えられるようになると、もっと楽しいものになるだろう。

 

レンズ選択 

ここからは機材の話を。

基本はやはりハイスピードレンズ

普通に働いている人にとっては、家族を撮るのは必然的に夜が多くなってしまう。

カメラが絡む広告なんかを見ていると大概はベストな光量でかっこいい背景で撮られて『ほら、綺麗でしょ?』なんてことが多い。

そんなシチュエーション殆ど無い。

 

そこでまず2つの選択肢を迫られることになる。

フラッシュを使うか使わないかだ。

フラッシュを使って自然な描写を得るにはライティングのテクニックが必要だ。

極めれば効果は絶大なのだが、撮るためのコストがかなり高くなる。

カメラ内蔵のフラッシュをただ使ってしまうだけでは、顔が白い写真が量産されること請け合いだ。

そしてボケも得にくくなっていく。すると汚い見せたくないものまで写真にガンガン映り込むようになる。

それが好みであれば何も言うことはないのだが、きっと満足ができない方々も多いだろう。

フラッシュを使わずになんとかして撮れないかと思うようになる。

子供のような動く被写体をブレず撮るには、最低でもシャッタースピード125〜250は稼ぎたい。夜の白熱灯の部屋では、F1.4のレンズでも、場所によってはISO800〜3200まで感度を上げなければならなくなったりするものだ。

感度を上げていくと、どうしても画質が劣化していく。それが好ましい方に振れてくれれば良いのだが、そんなうまいカメラは中々ない。

モノクロだとそれが味になったりもするが、カラーは大抵ぶっ壊れていくばかりだ。

自然な画をもとめるお父さんカメラマンが家族の日常をそれなりの綺麗さで捉えつづけるには、ハイスピードレンズ(つまり単焦点レンズ)は必携のアイテムだ。

 

ボディ選択

とにかく高感度に強いボディを選ぶ

上に書いたように、家カメラマンの日常においてISO3200ぐらいまでは常用域だ。

家用のカメラは高感度を重視しよう。

屋外については、現在売られているカメラならベクトルの違いはあれ、大抵なんでも良い画を吐き出すので、どれでも好きなのを選んだら良い。

AFが高性能なボディを選ぶ

AFは動く被写体の一瞬を切り取りたいと思ったときや、片手持ち、モニターやファインダーが見れないようなアングルからの撮影で重要になってくる。

子供を撮る上で、上のようなシチュエーションはザラだ。

そんなとき、AFの速さは撮るテンポや歩留まりに影響する。

自分のテンポに合わない状態が続くと、これまた撮る気が失せていくので要注意だ。

 

AFの性能はレンズに依存することも多いから困る。

そして、暗いところでAFが合わない機種がいかに多いことか。

コントラストAFのみなんて機種はあまり信用してはいけない。

 

家で撮るなら、多少のスピードを犠牲にしてもAFが早いレンズを選択し、暗所でも安定してAFの合焦精度と速度が約束された機種を選ぼう。

 

撮って出しJPEGの質を重視する

RAW現像しないのだから当然だ。

家族のために撮るのなら、人肌が綺麗に写るカメラを選択しよう。

でも、そういった記憶色のカメラばかりを使っているとうんざりする日もあるかもしれない。

写実的な画を吐き出すカメラも一台持っておくと良いかもしれない。

軽さとコンパクトさは圧倒的正義

特に屋外に持ち出す場合、カメラの軽さとコンパクトさは圧倒的正義になる。

RX100が人気を博すのも納得がいく。(画作りは好きじゃないがね!)

コンデジは侮れない。

この文脈でiPhoneで十分という話が出てくるのは理解ができる。

最近では軽量、コンパクトなAPCーCクラスのコンデジも選択肢が増えてきた。

iPhoneの暗部ノイズや精細さに欠く画像では全然満足出来ないという方はこの辺を選ぶと幸せになれるはずだ。

 買ったらまず何よりも先に時刻を正しく設定しよう

これについては特に何も説明しない。設定しよう。

しなければ、同期した後に激しい後悔が待っているだけだ。

記憶媒体の取り扱い

記憶媒体はネガとして扱う

デジタルになってから、デジタルは現像代がかからないから云々という迷言(?)を目にするが、写真を消すのは今日からやめよう。

試し撮りも連射のミスショットも撮れてしまった変な顔も全て大事な記録だ。

あぁこの時こんなことをやろうとしていたんだなとか。

撮った写真は撮った直後のためだけじゃなく、10年後、20年後の自分や家族のためにあるのだという自覚を持とう。

つまり、フィルム時代のネガと現代のSDカードは同じものとして扱おうという提案だ。

間違って消してしまった画像は取り戻せない。

しかも消すのが面倒になって写真を撮らなくなったりする。

16GBのSandisk Ultraなら毎月買い足しても1000円ちょっとだ。

フィルム代と現像代とCD代を合わせた額に比べたら安いものだ。

 

最強ワークフロー = SDカード買い足し戦略

 

と言ってしまってもいいかもしれない。

容量を気にせずに済むようになる恩恵は計り知れない。

様々な心理的ハードルが一気に下がる。

 

撮って出しJPEGを優先する戦略はこの辺も関係している。

あくまで最終目標はデータの長期保存だ。直近5〜10年ならまだしも、20〜30年のスパンで考えると、メーカー独自RAWよりJPEGの信頼性のほうが圧倒的に高くなるのは言うまでもない。

RAWオンリーでの保存はなるべく避けたい。RAW+JPEGにしよう。

 

またRAW現像する方にもSDカード買い足し戦略は全力でおすすめしたい。

理由は現像ソフトの問題があるからだ。

例えば、canonのRAWデータは.CR2というファイルで保存されている。

Lightroomに同期しようとするとDNGファイル(.dng)への変換が迫られる。

一度.dngに変換してしまったファイルは、.CR2への変換はできない。

つまり、canon純正のDPPで現像する際に利用できる独自機能(DPRAWなど)やこれから追加されるであろう新機能を捨てることになる。

SDカードに元データを保存しておくことで、現像ソフトを切り替えたいといったニーズにも対応できるようになる。

老後の楽しみを減らさないためにも、写真は同期してもSDカードのデータは消さずにそのまま保管しよう。

一箇所に固めず、複数箇所にバックアップ

何度も書くが、写真は同期してもSDカードのデータは消さずにそのまま保管しよう。

撮った月をラベルに書くことも忘れずに。

保管する際はこういったケースに入れておこう。

一枚一枚バラバラに保管するのは絶対にやめよう。

 

データを同期する際は全てを同期してはいけない。混乱の元だ。

気に入った写真のみをPCやスマートフォンに保存すること。

そうすれば維持コストも圧縮できるし、見たい写真に早くたどり着くこともできるようになる。

 

選ぶSDカードは16GBがオススメだ。

これ以上の容量のSDカードを選ぶと、データが消えたときのダメージが半端では無いことと、同期する時のプレビューに時間がかかりすぎてストレスがすごい。これがまた同期を億劫にさせる。

大容量を選んで良いのは動画を多めに撮る人だけだ。

 

同期したデータは一箇所に集めないにしよう。

(一箇所で全て閲覧出来ることは大事)

個人レベルでの一元管理はろくなことが起きない。

まず大容量・高信頼性ストレージはコストが高い。

そのハードディスクは突然壊れるし、地震や雷などの自然災害もある。

文明の利器を過信してはいけない。

PCにまとめて保存するのも、買い替えのタイミング等で昔のデータが失われる危険性がある。

比較的安価なポータブルハードディスクやクラウドサービスなども活用しながら、なるべくデータは分散させよう。

SamsungT3というポータブルSSDは場所も取らず最高だ。

lightroomのデータなどが大きくなってきたら、古いデータはこういったものに移して保管すると管理がしやすくなる。

 

個人レベルではヒューマンエラーがとても多い。

自分が誤ってデータを消してしまう、無くなってしまうリスクもしっかり考慮しておこう。

 

このくらい分散させておけば、最悪どれかは残ってくれるだろう。

常時通電しないものを混ぜるのが鉄則だ。

 

まとめ

内容がざっくりになってしまったので、次回以降、製品レビューなどを交えながら(X100F、RX100M5、GRⅡなどのコンデジも色々使ってみたので)具体的に掘り下げていきたい。

 

とにかく、

どんな写真が撮りたいかを考え、状況にあったカメラで、丁寧に、ただ撮り続ける。

そしてそれを持続可能な形でしっかり残す。 

それだけだ。

 

 いつの日か撮っていてくれてありがとうと言われる日を夢見て頑張ろう。